ネット依存とゲーム障害のスクリーニング・アセスメント

ネット依存

使用時間とコンテンツの分析がカギ!

ネット依存やゲーム障害の対応において、スマホやパソコンの「使用時間」と「利用しているコンテンツの内容」を分析することは非常に重要です。この記事では、家庭でも実践できる記録方法と、分析のポイントを紹介します。

なぜ「使用時間」と「コンテンツ分析」が重要なのか?

ネット依存の影響は、ただ単に「何時間使っているか」だけで決まりません。

たとえば:

  • 30分間、英語の学習動画を見ている
  • 深夜2時までオンラインゲームに課金してプレイしている

この2つでは、同じ30分でも心身への影響は全く異なります。

そのため、「何時間使ったか」と「何をしていたか」の両方を把握する必要があります。

ステップ1:使用時間を記録する

まずは客観的に使用時間を記録しましょう。おすすめのツール:

  • iPhoneの「スクリーンタイム」機能
  • Androidの「デジタルウェルビーイング」機能
  • PC利用なら「RescueTime」や「ActivityWatch」など

記録すべきポイント:

  • 曜日ごとの使用傾向(平日と休日)
  • 深夜の使用時間の有無
  • 勉強や食事、入浴など日常生活への干渉

ステップ2:利用コンテンツの内容を分類・分析

次に、「どんなアプリやサービスを使っていたか」を記録します。

分類の一例:

  • SNS(Instagram、X、TikTokなど)
  • 動画視聴(YouTube、Netflixなど)
  • ゲーム(オンライン/ソーシャル/課金系)
  • ショッピング(Amazon、楽天など)
  • 通話・チャットアプリ(LINE、Discordなど)
  • 調べもの、学習、趣味系

この分析を通して、使用目的が「娯楽」「ストレス解消」「人とのつながり」「暇つぶし」「逃避」など、何を満たしているのかが見えてきます。

ステップ3:記録をどう活かすか?

記録と分析から見えてくる課題に応じて、以下のような対処法を検討します。

  • 使用時間の上限を設定する
  • 通知オフやアプリ削除で物理的制限をかける
  • 外遊びや読書などの代替行動を用意する
  • 夜の使用時間が長い場合、睡眠・生活リズム改善へ

まとめ

ネット使用時間とコンテンツ内容を記録し分析することで、ネット依存の傾向やリスクを早期に発見できます。

支援者や保護者は、「使いすぎてる!」と一方的に注意するのではなく、「この時間に何をしていたか」を一緒に見ながら、理解と対話を重ねることが大切です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました